ホワイトドア司法書士事務所

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解決事例/コラム

金銭の回収は証拠がなければ不可能なの?(貸金編)

2018.05.21

解決事例/回収

友人にお金を貸したけど返済してくれない・・・(貸倒れ?)

大丈夫です。根気よく証拠を集めていけば、債権回収の可能性は十分あります!

このようなご相談を数多くお受けいたします。

債権回収の無料相談でも2時間以上の時間を確保してお話をお聞きすることもあります!

我々が相談をお受けしたときには、まずは「借用書(正式名は金銭消費貸借契約書)はありますか?」とお聞きします。

ですが、友人間でのお金の貸し借りで、金額にもよると思いますが、たとえば「車検代でどうしても20万円が必要なんだけど・・・夏のボーナスで必ず返すから」なんてやりとりが友人間でなされて、借用書(金銭消費貸借契約書)を作ることはほとんどないと思います。後に、法律専門家に債権回収の相談をすることになることなど想像もできないことですよね・・・その当時は。

家族間でも同じ借金問題が発生することがあります。

私が以前ご相談をお受けした方の解決事例です!

年老いたお父さんが娘さんの一人(実際は、その娘さんの旦那)に200万円を貸したのに返済されなかった事件でした。

もちろん、借用書を作成しておりませんでした。

もっとも、いろいろとお聞きしていくと、以下の点がわかりました。

①貸したお金(貸金)は、郵便局(今のゆうちょ銀行ですね)で定期預金を解約して用意したものでした。その解約した際の帳票をお持ちでした。

②こんなことを言うのは失礼であることを承知で・・・その方は決して裕福な方ではありませんでした。たとえ家族であっても貸金ならまだしも、贈与する(あげちゃう)なんてことは常識からあり得ない状況でした。

③お金を貸した現場には、他のご兄弟が2名いて、その貸し借りをした状況をはっきりと覚えていました。

④借りたお金につき、何度か返済をしたようです。昔の貸家契約でよくみられた受領書をお持ちで、数回お金を受領した痕跡がありました(しかし、何についての金銭の授受であるかはその受領書からは明らかではありませんでした。)。

弁済の事実があれば、反対解釈で貸金の事実があったと推測できます。もっとも、弁済がそのような状況証拠になるには、①お金を渡したこと、②「その借金」に対して渡したこと(返済したこと)、が必要です。本件事件では、「その借金」自体があったのかどうかがはっきりとせず、その点が裁判上の最大の争点となりました。

⑤返済が滞った後、ご兄弟が一堂に会した際に、他のご兄弟が借りた兄弟に返済するように強く求めたいました。

以上のことをお聞きした上で、貸金返還請求の訴訟を起こしました。

証拠①と状況証拠②から、お父さんは誰かに200万円を渡すためにお金を用意したことが推測できます。

普通、200万円もの大金を、しかも定期預金を解約してまで用意することはありません。

また、裕福でないといった事情から、何か高額商品を購入する目的があったとも言えません。

そういった事情から、お父さんは大事な人にお金を渡す(貸す)ためにお金を用意したのだと主張しました。

また、証拠④から、借りた娘さんがお父さんにお金を毎月渡していることは明らかです。

返済開始日と上記の定期預金解約日の間が約2か月であったことから、これは200万円に対する返済をしていたことがかなり強く推測できます。

そして、③⑤から、他のご兄弟に、お金を貸した状況、返済滞らせた状況、借りたお金は返済しなさいと注意した状況を詳細に作文してもらいました(裁判では、「陳述書」という証拠として提出するものです。)

以上の主張、証拠から、貸金契約があったことを裁判所に認めてもらい勝訴することができました。

上記事例は、間接的な証拠がそろっていた方です。

もっとも、借用書という絶対的な証拠がなくても、裁判に勝つことができ、お金を回収することができるという事例です。

 

債権回収を成功させるポイントは、

①借用書(契約書)が無くてもあきらめないこと

②相談をお受けする私達もあきらめず、小さなことでもヒアリングすること

③間接的な証拠を的確に使用すること

です。